ドローンは空の産業革命?
手軽に空撮を体験できることから人気が高まってきたドローン。しかしこれまでの「産業の発展は陸上が基本」という概念を打ち破るドローンの可能性に目を付けた各分野が、ドローンを事業に利用しようと考え始めました。

ドローンは移動体であることから、大手通販会社が宅配に利用しようと考えたり、インフラ点検や測量での利用が可能となるような技術開発が進んだりするなど、市場への期待が高まり「第3次産業革命」や「空の産業革命」とも呼ばれています。


労働力を補う技術革新
2007年問題(団塊世代の引退)以降、国内の高齢化は加速し、現在労働力を提供している主力世代も今後10年で次々に引退していきます。産業分野で減少するこれらの「労働力」を補うため、今後ドローンが活用できるのではないかと考えられています。

 

安全が作り出す可能性
大きな可能性を秘めているドローンですが、専門的な知識が必要なことは容易に想像できます。ドローンの可能性に魅力を感じたからこそ、私たちは国内大手のドローン団体であるJUIDA(一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会)が認定するスクールで、「無人航空機操縦士」、及び「無人航空機安全管理者」の各講座を受講し、ドローンの操縦技能課程、ドローン運用に関するリスクアセスメント課程を修了しました。
スクールでは、多くの知識や技術を学びましたが、中でも「『安全』がドローンの『可能性』を広げる」という言葉が最も印象に残りました。

 


普及は安全知識と共に
私たちが事業の一環でドローンに取り組んだ目的は、「中津市をドローンの先進地域にする」ことです。ドローンは撮影に代表される観光振興や地域活性化をはじめ、土木(測量)やインフラ点検、農業、物流、過疎化対策、防災など様々な分野での活用が研究され、実証実験が行われています。中津の空にも多くのドローンが飛ぶ日がやってくるのは、そう遠い未来ではなさそうです。しかし、自動車が普及した時代を思い出してください。便利な乗り物である「自動車」は産業を劇的に発展させ、豊かな社会を作った反面、「交通戦争」と呼ばれるほど交通事故が爆発的に増加し、大きな社会問題になりました。私たちは、「ドローンの普及・振興は、安全教育の推進と同じ速度であるべき」という考え方を軸に、事業を通してドローンの安全に関する正しい知識を普及させることがドローン振興につながると考えています。

ドローン先進地域へ
私たちがイメージするドローン先進地域とは、ただ単にドローンが空を飛び交っている姿ではありません。地域で暮らす人々が、ドローンを身近なものとして感じ、「生活を便利にする道具」として使いこなしている姿です。しかし、現時点では「ドローンは危ない」や、「ドローンは一部の専門家だけのもの」というイメージが一部では残り、十分に暮らしに溶け込んではいるとは言えない状況です。ドローンを活用するためには、ドローンについて正しく理解してもらうことこそ、その第一歩だと考えています。ブライトのドローン分野における活動は、逐次ホームページなどで発信していきますので、どうぞご期待ください。